- HOME
- 耳に関する症状
耳鳴り
耳鳴りがどうして起こるのかは、今もってよくわからないのが現状です。
耳鳴りを訴える人の多くは、何らかの聴力障害を持っている方が多いですが、検査上、正常でも耳鳴りを訴える場合があります。
聴覚系の異常が、外耳、中耳、内耳、聴神経(か牛神経)中枢のいずれの部位であっても耳鳴りを起こします。
また、過労やストレス、心因性の要素によっても耳鳴りは強くなったり、弱くなったりします。
検査法
耳鳴りは自覚的な訴えであり、他覚的に耳鳴りをとらえる検査は難しいのが現状です。
耳鳴りの検査には一般的な耳鼻咽喉科検査、聴力検査、脳神経を調べる頭部MRI検査、聴覚心理を用いた客観的な耳鳴り検査などがあり、こうした検査から耳鳴りの原因になった病気や性質を明らかにします。
そのため、聴力を検査する事は耳鳴りの原因を知る第一歩となります。
治療法
耳鳴りの治療には、下記の治療法があります。
- 原因療法
- 耳鳴りの抑圧療法
- 心理療法
原因療法は、耳鳴りの原因がはっきりとしている時に行います。
中耳炎が原因なら中耳炎の治療を、メニエール病や突発性難聴が原因ならそれぞれの治療を行います。しかし、耳鳴りの原因を治療すれば耳鳴りが完全に消えるかというと、必ずしもそうではありません。
耳鳴りの抑圧治療は、耳鳴りを色々な方法で封じ込めて意識しないようにする方法です。
その手段として、
- 安定剤や鎮静剤、抗けいれん剤、漢方薬を用いる。
- ステロイドホルモン剤を耳(鼓室内)へ注入し、耳鳴りを抑制する。
- 雑音で耳鳴りを遮蔽する。(マスカー療法)
- TRT療法:個人の聴力にあった雑音を用いて、耳鳴りを気にならなくする。→当院で治療できます。
また、心理療法は、カウンセリング、バイオフィードバック、自律訓練などによって耳鳴りを自己コントロールする。
→専門病院へ紹介
当院では、内服薬による治療、注射治療、耳鳴り指導を行っています。
耳鳴りを訴える方は、経過が長い場合が多いので、根気よく治療を受けることをお勧めいたします。
補聴器
最近聞こえづらくなった方、音は聞こえるけれども、何を言っているのかよくわからない方、一度ご相談ください。
当院では聴覚機能を検査し、どのような難聴かを診断いたします。その上で補聴器の適応があり、作用が期待される方には金曜日10:00~12:00の補聴器外来で補聴器のお試しを行っています。聞こえないとあきらめていた方、是非ご来院ください。2018年4月より補聴器相談医のもとで、補聴器を適合、購入した場合のみ、医療費控除の対象となります。
※受付窓口での予約が必要です。診療予約とは別のため、予約システムからの予約はできません。
中耳炎
中耳炎は、中耳と上咽頭(鼻の奥あるいは喉の上の方)をつないでいる耳管を通じて、鼻や喉のほうから細菌やウイルスが入り込むために、中耳が炎症を起こす事を言います。
子どもの場合、風邪をひいたのをきっかけに急性中耳炎を発病することが多く、治りきらないまま放置すると慢性中耳炎や滲出性中耳炎に移行することがあります。
生活習慣改善アドバイス
- いつも耳を清潔にする。
- プールやお風呂で耳が水に入ったときには、きちんと出す。
- 生活習慣病も要因のひとつ。規則正しい生活で予防を心がける。
- アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などをきちんとコントロールする。
聴力検査は、外部の音を遮断した部屋で、オージオメーターを使って行われます。
この検査で「伝音難聴」つまり外耳、鼓膜、中耳の音を伝える部分に障害が無いかを調べ、中耳炎等の有無を確認します。
また、滲出性中耳炎には、チンパノメトリーを用いて、鼓膜の内側に滲出液が貯まっていないかを調べることができます。簡単に短時間で行えます。
早期発見するほど治療作用が上がりますので、年に一回の検査、そして症状がでたら一刻も早く耳鼻咽喉科を受診しましょう。
子どもがテレビの音を大きくするようになったら、滲出性中耳炎の可能性があるので早めに受診を